植物誘導吹付工

通常、土木・造成・森林伐採工事や貯水池に見られる流木などによって発生した植物発生材を破砕し、生育基盤材として吹付けします。

まず、清掃された施工のり面に金網をはり、その上に植物破砕材、添加物「はえるちゃん」「モックン」肥料侵食防止剤、種子からなる誘導材を所定の厚さ(3.0~10.0cm)に一連の機械施工により吹付けます。

これにより、その地域に生育している植物に潤いのある植生を提供します。植生基材吹付工とは異なり、多種多様性のあるのり面植生の構成を可能にしたものです。なお、植物誘導吹付工の基盤材は、エコマーク認定商品です。(認定番号:第01115049号)

植物誘導吹付工の特徴

伐採などによって生じる植物発生剤(枝葉、樹木、根など)をチップ化した破砕材を有効活用するため、諸資材や経費は比較的安価です。

破砕材に保肥性、保水性の条件を満たした添加物「はえるちゃん」「モックン」を混入することにより、植物の発芽、生育に適した環境を形成することができます。

のり面付近に自生する植物群と同じ種類の植物を誘導することができます。すなわち、自然度の高い植生を施工当初より成立することが可能です。

破砕材は緑肥の原料やマルチング材としても優れ、将来にわたって植物の生育環境を整えるという有効性が向上します。

破砕材を使用することで、ネット耐久効果、保湿効果、スポンジ的保水効果が維持され長期的な発芽・生育に適しています。


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